関数によりmからnまでの合計を計算する
図4-1は整数mとnをプログラム内で与えて、mからnまでの整数の合計を計算するプログラムである。ただし、合計を計算する部分は関数(プログラマーが独自に作ったプログラムブロック)で計算するようにしてある。すなわち、「和」というブロックで計算させている。「和」は関数名である。図4-1の「和」は図4-2の「和」を呼び出して、実行している。図4-2の和が関数の定義と言われるブロックであり、図4-1の「和」は「呼び出し」である。すなわち、図4-1の「和」を呼び出すと、図4-2の「和」の先頭に制御が移り、関数「和」が実行される。
m=1 n=10であるので、m(=1)からn(=10)までの合計が計算されて、ステージ左上にi (=11), s(=55), m(=1), n(=10)として示される。合計はs(=55)である。
このプログラムを作るには4つの変数(i, s, m, n)を宣言して、mと nに数値を設定し、関数「和」を呼び出す(コールする)。関数「和」ではiはmからnまで動く制御変数で、sは合計になる。
sをi (始めi=m)づつ変化させ、iを1づつ変化させる。これをi>nになるまで繰り返す。そうするとsにmからnが加算される。
以下スクリプトの作成:
1.「イベント」から「旗がクリックされたとき」を選びスクリップトエリアに移動させる。
2.「データ」の中で、i,s,m,nを宣言する。
3.「データ」の中のコマンドを使って以下の命令を並べえる
「mを1にする」
「nを10にする」
- 「その他」の「ブロックを作る」をクリック、枠がでるので、そこに「和」と入力しENTER
- 「その他」の中に「和」ブロックができるので、これを図4-1のように、繋げる。
- スクリプトエリアには図4-2の先頭ブロック(定義 和)ができる。
- そこで、図4-2のように命令をつなげる(関数を使わないときと同じ)
- 「データ」の変数i, s, m, nにをチェックを入れておく。これは表示させるため。
*実行すると、図4-3のように結果が表示される。答えはs=55である。
*図4-2全体が関数「和」の定義と言われるものである。