数列と級数3:mからnまでの合計を計算する
図3-2はmとnをキーボードより入力して、mからnまでの整数の合計を計算するプログラムである。後は前回の「数列と級数2」と同じである。仮に、m=1 n=10と入力したとすると、m(=1)からn(=10)までの合計が計算されて、ステージ左上にi (=11), s(=55), m(=1), n(=10)として示される。合計はs(=55)である。
このプログラムを作るには4つの変数(i, s, m, n)を宣言して、mと nにキーボードから入力した数値を設定する。iはmからnまで動く制御変数、sは合計。
sをi (始めi=m)づつ変化させ、iを1づつ変化させる。これをi>nになるまで繰り返す。そうするとsにmからnが加算足される。
以下スクリプトの作成:
1.「イベント」から「旗がクリックされたとき」を選びスクリップとエリアに移動させる。
2.「データ」の中で、i,s,m,nを宣言する。
3.「調べる」のコマンドを使って、以下のような命令にする
「m=と聞いて待つ」 (「What’s your name?と聞いて待つ」を変えたもの)
※キーボードから1と入力してENTERを押すと「調べる」の中の”答え”に1が入る。
「mを「答え」にする」
「n=と聞いて待つ」 (「What’s your name?と聞いて待つ」を変えたもの)
※キーボードから10と入力してENTERを押すと調べるの中の”答え”に10が入る。
「nを「答え」にする」
キーボードから
1 ENTER
10 ENTER
を入力すると m=1 n=10 になる。
そこで、「sを0にする」、「iをmにする」、「mを1にする」、「mを10にする」を作り、スクリプトにつなげる。
3.「制御」から「・・・まで繰り返す」を選びスクリプトエリアに持ってくる。・・・の条件を「演算」から選び、更にその中を「データ」の変数から選び下のスクリプトのように設定する。
4.「データ」から「sをiづつ変える」「iを1づつ変える」を「繰り返し」の中にセットする。このようにすると、iが変化して条件を満たさなくなったとき、繰り返しから抜ける。
5.「データ」の変数i, s, m, nにを入チをェックれておく。これは表示させるため。
答えは図3-2の通りである。繰り返しが終わったとき、i=11になっている。