フィボナッチ数列は以下のように定義される。
f(i)=f(i-1)+f(i-2) , ただし、f(1)=1, f(2)=1, i>2
上の定義は数列が以下のようになることを意味する。
1, 1, 2, 3, 5, 8, 13, 21, 34, 55, ...
つまり、一番目と二番目は1で、i番目はi-1番目とi-2番目の和である数列を意味する。
図6-1はフィボナッチの数列を7個発生させ、それをfiboというリスト(配列)に入れ、それを表示するプログラムである。図6-2はfiboリストの先頭に7つの数列がセットされた結果である。
このプログラムでは最初, 「データ」の「変数を作る」で変数f1, f2, f3を宣言し、さらに「データ」の「リストを作る」でfiboリストを宣言する。
プログラムの最初f1=1,f2=1として、f1をfiboに追加する。追加するとはリストの最後に空のスペースを作ってそこにデータを入れることである。図6-3の命令により、fiboの最初のスペースに1が入る。さらに、図6-4の命令によりfiboのそのあとに1が追加される。このあとは5回のループである。ループ内では以下のようにプログラムが働く。[
図6-5の命令によりがf(i) = f(i-1)+f(i-2)が実行され、図6-6の命令により、f(i)がリストの最後に追加される。図6-7では次のフィボナッチ数を生成するための準備である。すなわち、f1=f2; f2=f3として新しいf3を作るための準備である。すなわちf1が必要なくなったので、そのスペースを使ってデータをシフトしている。これが5回繰り返される。